セルマー、ヤマハ、ヤナギサワのサックス
おかげさまで普段いろんなサックスを触って、吹かせてもらって
腕の良いリペア職人さんに細かい所を一緒に検証してもらって…っていうことをやっていますが
その上で思うのが、「やっぱりセルマー、ヤマハ、ヤナギサワが間違いないな」
ということです。
みなさんご存知の通り、サックスの世界で有名な3大ブランドといえば、
セルマー
ヤナギサワ
ヤマハ
です。
数あるサックス・ブランドの中でこの3ブランドはまさに「王道」です。
この3つのブランドに関する特徴を以下の記事にまとめています。
もちろんこの3ブランド以外にも良いサックスはあります。
例えばカイルベルト。カイルベルトの「Shadow/シャドウ」なんかは素晴らしい個性と鳴りで
「シャドウにしか出せない音」というものを持っています。
→<画像:シャドウ>
それでもやはりこの3ブランドをあえて「王道」と位置付けるのは以下の理由があります。
3ブランドが他のサックスと大きく違う点
- どんなジャンルの音楽にも合わせられる。
- 品質に大きなバラツキがない。
- どこでも修理・調整ができる。
これは、当たり前のようですが、以外にこの3つの条件が揃っているブランドってなかなかありません。
例えば、個性的でしかも品質も高いキャノンボールなどは、タンポがブラック仕様だったりパーツが個性的だったりしますが、
こういった部分の修理、となるとどこの修理工房でも受け付けられる、という訳にはいきません。
また、台湾やアジア製のサックスは、一部の音のピッチが異様に高すぎたり、または低すぎたり…という事があったり、
フロントFキィなどの使い勝手やピッチが良くなかったり…
部品のネジが緩んでくるのが早かったり…というような、ちょっと試奏した時には気がつかない不具合があったりします。
腕が上達するかどうか、は努力よりもサックスとマウスピースの健康状態にかかっている?
サックスを長く使う、という点から見たときに上に挙げた3要素を満たしてくれているサックスだったら「きちんとオーバーホールすれば、いつでも一定の品質を保てる」
ということになります。
ずっとサックスと付き合っている方なら分かると思いますが、楽器ってどこかで練習のカベにぶつかります。そのときまず感じるのは「自分の練習不足」や「自分の才能不足」っていうことだと思うんです。でも実はそういったカベはサックス自体の品質をきっちりと詰めてあげることで解消されることも以外と多かったりします。
サックス自体の品質をきっちりと詰める、ってどういうこと?
サックスは新品でもしっかりと隅々まで調整されていないことが多々あります。 また、調整されたサックスでも「ただ息漏れをふさぐような」タンポの貼り直しや調整しかされていない場合も意外なほど多いのが現状です。 ここでは
- きちんとその個体の特性を理解した上で
- サックスの響きのメカニズムを考えた上で
なされる調整を「きっちりと詰めた調整」と呼んでいます。
実はいろいろと詰めが甘いのがサックスの世界なのです
今、上記の3大ブランドは間違いない!といったばかりですが、この3大ブランドでも
新品状態では、本来の設計時のポテンシャルを充分に引き出されていない個体が
とても多い…ってご存知でしょうか。
これは、実際にたくさんのサックスを手にしてみるとわかる「衝撃の事実」なんですが、
新品状態のサックスって、実はきっちりと組み上げられていないケースがけっこう、どころか
かなりあるんです。
「え?どういうこと?不良品を普通に売ってる、ってこと??」
って感じでちょっと混乱しますよね。
新品のサックスがきちんと組まれていない、ってどういうこと??
については、こちらの記事も参考にしてください。
このあたりの事情がわかると、私が中古サックスを推す理由が
わかっていただけると思います♪
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