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中古サックスの選び方【上級編】C.G.Conn/コーンとマイクロマイクロチューニング・デバイス

投稿日:2020年2月10日 更新日:

コーンだけについているマイクロチューニング・デバイス

コーン アルトサックス のネック

ネックについている異様なダイヤル…こんなものがついているサックスはあまり見かけませんよね。

ネット・オークションでたまに見かける「C.G.Conn」。このサックスの最大の特徴が「マイクロ・チューニング・デバイス」です。

今回はこの「マイクロ・チューニング・デバイス」について解説しようと思います。

 C.G.Conn/コーンというサックス

みなさん、「C.G.Conn/コーン」っていうメーカーのサックスはご存知でしょうか。

いわゆる「アメリカン・オールド・サックス」の部類に入る「コーン」は、チャーリー・パーカーが使っていたという事で有名です。

(…といってもチャーリー・パーカーはいろんなサックスを使っていましたが笑)

「コーン」はサックスだけではなくて、トロンボーンやトランペット、そして電気オルガンなども

有名なメーカーです。現在もこの「C.G.Conn」というブランドはありますが、残念ながら他の会社に買収されて

名前だけ残っている状態で、昔のコーンとは別の会社になっています。

ちなみに、「名前は一緒だけど昔と今は別物」というのは、楽器業界にはよくある事なので

ブランド名だけで楽器を判断する際は注意が必要です。

 C.G.Conn/コーンのサックスが活躍した時代

「C.G.Conn/コーン」のサックスは19世紀~主に禁酒法時代から第二次世界大戦下のアメリカでプロに愛用されたサックスです。

メーカーとしては1970年代頃まで存続しますが、サックスとしての品質的な最盛期は1950年頃までです。

その頃のアメリカはいわゆる禁酒法時代。「アル・カポネ」というギャングのボスが密造酒をはじめとしたアメリカの娯楽を支配していて、ダンス・ホールではスイング・ジャズ、ビッグ・バンド・ジャズが「一番イケてるダンス・ミュージック」という時代。その後チャーリー・パーカーに代表される「ビ・バップ」が生まれてくる~そんな頃です。

以下の記事でジャズの歴史を解説しています。

ジャズの歴史はアメリカの時代背景とマイルス・デイヴィスの歩みを知るともっと面白くなる!

その後1960年代くらいから「コーン」は品質を落としたコスト・ダウン・モデルを主力とする戦略に移行してしまい、製造工場もメキシコに移ります。

(モデルでいうと”シューティング・スター”の中期以降です。)

アメリカでジャズ人気が最高潮だった時代にはコーンの他にも多くのアメリカ産サックスが生まれ、その後消えてしまいました。

(例えば”Buescher/ビッシャー”、”King/キング”、”Martin/マーティン”などがあります。)

その中でもこの「ネックのダイヤルを回してチューニングできる」という機構を持っていたのは後にも先にもこの時期のコーンだけ!なんです。

 

マイクロ・チューニング・デバイスが付いている機種

「C.G.Conn/コーン」のサックスには全てこの「マイクロ・チューニング・デバイス」が付いていた訳ではありません。

機種でいうと「New Wonder/ニューワンダー」から「New WonderⅡ/ニューワンダー2」、「6M」までです。

ニュー・ワンダーは別名「チュー・ベリー」とも呼ばれています。

6Mはコーンの中で銘機として一番有名ですね。「ネイキッド・レディ」といって、女性の彫刻が入ってるのがこの6Mです。

この3機種はコーンが一番良い時期のモデルで、「C.G.コーン」製サックスの魅力、凄さを現す時にはこの3モデルの事を言っています。

つまり、この「マイクロ・チューニング・デバイス」が付いているモデルは

コーンの良さを味わえる最良の機種と言えます。

 

テナーとソプラノはマウスピースについている!

さてこの「マイクロ・チューニング・デバイス」、ネックに装備されている姿しか見かける事はありませんが

実はネックに装備されているのは「アルト・サックス」だけなんです!

なんと、テナーとソプラノはネックではなくて「マウスピース」に装備されているんです!

 

まとめ

いかがだったでしょうか。コーンの「マイクロ・チューニング・デバイス」をご存知の方でも、マウスピースに付いている「マイクロ・チューニング・デバイス」を見るのははじめて、という方も多いのではないでしょうか。

このマイクロ・チューニング・デバイス、いろいろ試してみると結局、マウスピースを抜き差ししてチューニングする方がピッチは安定するような気がします…。

現代のサックスはセルマーのMark6以降、どのメーカーもほぼ同じ形状に落ち着いていますが、コーンが活躍した1930年代〜1940年代はまだまだいろんなサックスの可能性を模索していた時代で、今でも個性的で魅力的な音色を出す個体がたくさんありますね。

この時代はコーンだけでなく、魅力的なサックスがたくさんあります。

こういった時代のサックスを私は「オールド・サックス」と呼んで「ビンテージ・サックス」と区別しています。

さきほど書いたように、「ビンテージ・サックス=Selmer Mark6」ですが、この「オールド・サックス」たちはMark6と全然ちがう音質の魅力をもっています。「オールド・サックス」はカメラのライカみたいなもので、いちどその「Mark6以前」の音の魅力にハマってしまうと抜けられません笑

ただ、ライカレンズよりは安く手に入れることができるので、趣味としては狙い目かもしれません笑

 

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