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サックスの選び方【入門編】セルマー、ヤマハ、ヤナギサワ の特徴

投稿日:2020年7月16日 更新日:

「サックスの世界的3大メーカー」の特徴を知ろう!

サックスの定番ブランドといえば「セルマー」「ヤナギサワ 」「ヤマハ」(順不同)です。
その3大メーカーの立ち位置を大ざっぱに言うと…

  • 未だにビンテージ・セルマーがサックスの頂点。
  • その「セルマー以外」の中でトップなのが日本の「ヤマハ」と「ヤナギサワ 」

と言う感じです。

結論:3大メーカーの特徴

  • この3つのメーカーであれば音程や楽器のくせで悩まされることがほぼない。
  • 中級者がテクニカルなことをやりたい時はヤマハが向いているかも
    →ピッチを気にする必要がない・フィンガリングやタッチに関するシステムが良くできている。
  • 色気や歌心を極めたい、と言う場合はセルマーかヤナギサワがおすすめ
    →セルマーがダークな色気・ヤナギサワは明るめ・知的な艶・響き
  • ただし、ヤマハ・ヤナギサワの最上位機種とビンテージ・セルマーとを吹き比べると、ほとんどの人が「やっぱりビンテージ・セルマー違うね…」となることが多い。

それでは各メーカーの特徴を「メリット」と「デメリット」の両方から見ていきましょう。

ヤマハ サックスの特徴

ヤマハ・サックスは一言で言うと「大量生産型の日本製品らしいサックス」。
ヤマハ・サックスの特徴は大きく以下の5つです。

ヤマハ・サックスのメリット

  • 品質が高いレベルで均一
  • ピッチが正確
  • バリエーションが豊富(金額、個性)
  • 初心者でも良い音が出しやすい
  • 高機能な連動機構など積極的に開発しているので、比較的難しい音、指の動きが
    演奏しやすい。テクニカルな楽曲を演奏する機会が多い方にはかなりのストレス軽減になる。

今度はヤマハ・サックスのデメリットです。

ヤマハ・サックスデメリット

  • 個性がなくなりがち(均一な品質のため)
  • 頻繁なマイナーチェンジときめ細かな価格帯設定で売るときは高く売りにくい
  • 吹き込むことで音が深くなる…と言う楽しみ方には向かない

セルマー サックスの特徴

サックスの王道。世界中のサックスがビンテージ ・セルマーを基に開発をスタートしているので
サックスの音色の基準になっているメーカー。
ただしジュビリーモデル(2010年)以降は「ヤマハの操作性・吹きやすさ+音の艶」という感じに特徴が変化してきています。
ジュビリー以前は「吹きこなすのに時間がかかるが、独特なセルマー・サウンド=深い音を育てることができる」というのが最大の特徴でした。

セルマー・サックスのメリット

  • そもそもヤマハ、ヤナギサワ 含め世界中のほぼ全てのサックス・メーカーがセルマーの「マーク6」モデルのコピーから開発が始まっています。
  • やはり「サックスの奥深さ」はこのメーカーに集約されていると言う感じ。
  • 音の芯、音質は唯一無二。それ単体で吹いていると気にならないヤマハやヤナギサワでも
    セルマー、特にビンテージ・セルマーと並べて吹き比べると音の存在感が別格。
  • ダークな音色と操作性の両立、と言う点ではセルマーが一番。

セルマーに関しては2010年の大幅なマイナーチェンジ(ジュビリー)の前後で無視できないほど各モデルの趣向が変わりました。ですので、「ジュビリー前」と「ジュビリー」それぞれの特性も知っておく必要があります。

ジュビリー前モデル(90年代〜2010年)

ジュビリー前モデル(現行初期セルマー)のメリット
  • 選べるモデルはシリーズ2,シリーズ3,リファレンスの3種類。(中古のみ)
  • そして「彫刻なしのシリーズ2廉価モデル」としてヴァルール(日本のみ・中古のみ)
  • ジュビリー前までのセルマーは、新品時の息の抵抗感はやや強め。吹き込めば吹き込むほど吹きやすく
    音の深みも増す、と言う愉しみがある。

次はジュビリー・モデルです。ジュビリーとはセルマーの2010年以降の各現行モデル(シリーズ2,シリーズ3,リファレンス)のことです。

ジュビリー・モデル(2010年以降)

ジュビリーモデル(現行セルマー)のメリット
  • 選べるモデルはシリーズ2,シリーズ3,リファレンスの3種類。(※ソプラノとバリトンにはまだリファレンスは存在しません。)そして廉価モデルとしてセレス・アクソス(アルトのみ)
  • ジュビリー・モデル以降のセルマーはヤマハの良さとセルマーの良さを掛け合わせたような特徴。
  • 新品時から演奏しやすく、腹式呼吸がしっかりと確立していない状態でもある程度艶のある良い音が出てピッチも比較的しっかりしている
  • 吹き込んだ息のスピードを増幅してくれるような管体、ネックの作り。
  • 特にジュビリー・モデルの「serie3」のフラジオ音域のピッチはどのメーカーのサックスよりも安定している。

それでは次にセルマーのデメリットを見てみましょう。大まかには価格帯の問題です。

セルマー・サックスのデメリット

  • ジュビリー以降はかなり高価。コスパ面と音を育てる楽しさからジュビリー前(中古のみ)がおすすめ。
  • 個性がある=ヤマハ、ヤナギサワ に比べ品質にややバラつきあり。(ジュビリー前、ジュビリー共通)
  • ジュビリー以降はジュビリー前と音の傾向がかなり違う。ジュビリー前とジュビリー以降の出音を確認する必要がある。(個体探しがわかりにくい)
  • けっこうしっかり練習・吹き込みをしないと本当の良さを引き出せない。(ジュビリー前、ジュビリー共通)

ヤナギサワ サックスの特徴

一言で言うと現在は「脱セルマーを目指す独自路線ブランド」です。素材の響きや上品な艶、響きが好みにハマるか、がポイント

ヤナギサワ ・サックスのメリット

  • 素材とネックにバリエーションを持たせた、実質、最初のメーカー。
  • ヤナギサワ独自の音の響きがある。
  • 渋い音よりもはっきりとした音を好むプレイヤーに愛用される傾向にある。

ヤマハよりもどちらかと言うと独自路線といった感じのヤナギサワ です。なので「ヤナギサワらしい音のよさ」が「セルマーの音の良さ」よりも好みに合うかどうか、が決め手になります。

ヤナギサワ・サックスのデメリット

  • セルマーと同じく、けっこうしっかりと練習・吹き込みをしないと本当の良さを引き出せない。
  • ヤマハなどに比べ大量生産体制ではないので、基本数が少なく、店頭での選択肢が限られる傾向にある。
  • 「音の響かせ方」の方向性が独自路線なので自分の好みが曖昧な段階ではセルマーなどと吹き比べてみた方が良い。

まとめ

いかがだったでしょうか。もちろん他にも良いメーカーはありますが、特に初めてサックスを手に入れる…と言う方には経験上やはり「セルマー」「ヤマハ」「ヤナギサワ 」をおすすめします。

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