TASAKISAXのブログ

「ふくおか」から中古サックスの魅力についての知識と独自のサックス情報を発信します!

中古サックスの魅力

KING/HN.White キングのモデル・シリアルナンバー表

投稿日:2021年1月25日 更新日:

キングの歴代モデル・製造時期の比較表

※表を横スクロールして全体をご覧ください。右はしの「各時期の特徴」欄に、主な特徴をまとめています。

製造年 プロモデル シリアルNo. 中/下モデル シリアルNo. モデル シリアルNo. モデル名 各時期の特徴
1893 – 1895
1895 – 1896
1896 – 1897
1897 – 1898
1898 – 1899
1899 – 1900
1900 – 1901
1901 – 1902
1902 – 1903
1903 – 1904
1904 – 1908
※最初は”H.N.White”
として
トロンボーンの
製造・販売
テスト奏者
「トーマス・キング」
この「キング」モデル
が評判に
金管製造
工場だけの
時期
1908 – 1909 “KING”
ステンシル
???? – ???? クランポンの
ステューデント・モデル
“Evette&Schaeffer”
に”H.N.White”
と彫刻し輸入販売
1909年
オハイオ州
クリーブランド
にオフィス移転
1910 – 1915 “KING”
ステンシル
???? – 3499 CarlFischer
“Evette&Schaeffer”
独占販売権を獲得
→V.Kohlert製サックスの
輸入販売に切り替える
1914-1918年
第一次世界大戦
1915 – 1916
1916 – 1925
1925 – 1928
“KING”
(1917年
〜自社製)
35000 – 35999
36000 – 74999
75000 – 109999
★Cleveland
★American-
Standard
(クリーブ
ランド社製)
(買収前)
1-????
(1925〜)
A/C/CC1-
※A/CCは
1000まで?
以降Cに
統一?
“ARTIST”モデル 50000 – ????? 1916年
★クリーブランド

ステューデント・モデル
“Cleveland”
“American Standard”
販売
★プロ・モデル
自社製”KING”販売開始
1917年
木管工場建設
(本社敷地内)
1928 – 1929
1929 – 1930
1930 – 1931
1931 – 1932
★Voll-True 110000 – 116399
116400 – 125999
126000 – 132999
133000 – 145199
C?????-
C?????-
C10000-
C?????-
1925年
クリーブランド社
を買収
1932 – 1933
1933 – 1934
1934 – 1935
★Voll-TrueII 145200 – 146999
147000 – 153999
154000 – 178999
C?????-
C?????-
C?????-
1935 – 1936
1936 – 1937
★Zephyr  179000 – 185999
186000 – 199999
C30000-
?????-
1937 – 1938
1938 – 1945
★Zephyr
★Zephyr
Special
200000 – 211999
212000 – 271999
C?????-
C?????-
キング最盛期
モデルの
詳細な表はこちら
1939-1945年
第二次世界大戦
1945 – 1946
1946 – 1950
★Zephyr
★Super20
272000 – 276999
277000 – 307999
American-
Standard
このあたりで終了
C45000-
C?????-
1950 – 1955 ★Zephyr
★Super20
308000 – 339999 “Cleveland” C50000-
1955 – 1960
1960 – 1962
★Zephyr
★Super20
340000 –  384599 C65000-
C100000-
1962 – 1965
1965 – 1968
★Zephyr
★Super20
384600 – 437159  

 

C1?????-
C160000-
1968年
工場移転
Cleveland
から
Eastlakeへ
1965年
Seeburgが
H.N.White買収
社名「KING」に
1969 – 1970
1970 – 1971
1971 – 1972
1972 – 1973
1973 – 1974
1974 – 1975
1975 – 1976
1976 – 1977
1977 – 1978
1978 – 1979
1979 – 1980
1980 – 1981
★Zephyr
(1977年頃
生産終了)
★Super20
447380 – 457599
457600 – 468429
468430 – 479259
479260 – 490089
490090 – 500919
500920 – 511750
511750 – 522937
522938 – 534125
534126 – 545313
545314 – 556501
556502 – 567689
567690 – 578877
“Cleveland”
★[613Alto
/615Tenor]
ステューデン
ト・モデル
??????-
420000-
??????-
??????-
??????-
??????-
600000-
??????-
??????-
??????-
??????-
??????-
★KING-Marigoux
(SML”Gold Medal II”)
21000 – 21499
21500 – 22299
22300 – 22699
22700 – 23099
23100 – 23499
23500 – 24599
24600 – 24799
24800 – 25299
25300 – 25599
25600 – 25999
26000 – 26299
26300 – 26599
★KING-Lemaire
(AMATI
“Super-ClassicII”)

#30xxx?-140xxx?
★KING-Tempo
(KEILWERTH
“New King”)

#637xx?-83xxx

この時期3種類の
他社製ステンシル
を展開
(カッコ内が元のモデル)
1981 – 1982
1982 – 1983

★Super20
578878 – 590065
590066 – 601253
850976-
906859-
1979年Seeburg破産
債権者の下でKING運営
1983 – 1984
1984 – 1985

★Super20
601254 – 612441
612442 – 623629
906860-
976571-
1983年
ダニエル・ヘンキン
買収
1985 – 1986
1986 – 1987
1987 – 1988
1988 – 1989

★Super20
623630 – 634817
634818 – 646005
646006 – 657193
657194 – 668381
976572-
999999-
100000-
-159464
1985年売却。
UMI傘下に。
1989 – 1990
1990 – 1994
★Super20

 

668382 – 679569
679570 – 724321
“Cleveland”
★[660Alto/
662Tenor]
39xxxxx-
40xxxxx-
※Cleveland
モデルは新しく
シリアルNo,振り直し
1990年以降
Benhard
Muskantor

が経営指揮
この時期、
同じUMI傘下の
Connモデルと
ほぼ同じ外観
→台湾製?
1994 – 1995
1995 – 1996
★Super20
★Super21
724322 – 735499
735500 –  752999
7xxxxxx-
7xxxxxx-
※再度シリアルNo,
7+6ケタで振り直し
Super21は
残っていた過去の
部品で製造
下位モデル中国製?
1996 – 1997
1997 – 1998
★Super20 753000 – 770499
770500 – 800000
★”Liberty”
[670 Alto]
中位モデル
★”Empire”
[665 Alto]
???????-
???????-
かつてのKING
トランペット
のモデル名「Liberty」を
Saxに再利用
1998 – 1999
1999 – 2000
2000 – 2003
???????-
???????-
???????-
2000年Steinway
Musical
Instruments

がUMI買収
2003 – 2004 サックス部門廃止 2003年
スタインウェイ下の
Conn-Selmer
に統合

各モデルの特徴は以下の記事で解説しています!

KING サックスにはステンシル期とオリジナル期が存在します(キングの全モデル)

 

KINGとW.H.White

KINGは1893年に「H.N.White」(創業者の名前です)という社名で創業しました。創業当初はオリジナルのトロンボーン製造やカスタマイズで有名になりました。

KINGはもともとモデル名

「KING」とは創業のきっかけとなったオリジナルのトロンボーンにつけたモデル名で、当時自社で扱う全ての楽器モデル名を”KING”モデルとしました。(金管・弦楽器・サックス)

なので最初のステンシル・サックスも”KING”ですし、その後のゼファーなども「KING・ゼファー」…つまり”KINGモデルの派生型”という感覚です。

 

ビンテージ期は”H.N.White”

今ではKINGのブランド名の方が認知度が高いので意外ですが、「H.N.White」という社名は長いこと使われていて、1965年まで「H.N.White」です。

その後、キングは豪華で手のこんだ楽器製造が大量生産時代の流れに会わず1965年Seeburg Corporationに買収されます。

そしてSeeburg社は「H.N.White」を、既にポピュラーになっていたKINGのブランド名だけを残し正式に社名を「KING Musical Instruments」としたのです。

 

買収後のキング

つまり、私たちがキングを話題にする時の「手のこんだビンテージ・モデルを製造していた時期」の社名は、本来は「KING」ではなくて「W.H.White」で呼ぶのが正しいわけですね。

買収後は他のアメリカン・サックス・ブランドの例に漏れず、UMIに吸収合併されそして「スタインウェイ」に買収→スタインウェイ傘下に新しくできた「Conn-Selmer」に再編成され現在に至る、という流れです。

Seeburg社に買収されて以降はモデルの簡略化・低価格モデル化によって大量生産の波に組み込まれUMI時代でサックス部門は廃止されます。

 

表中の補足(自社製KING第1号モデルのシリアル・ナンバーについて)

キングのシリアル・ナンバーと製造年については正確な記録が残っていません。

(海外のサイトもたいていhnwhite.comさんのサイトやコレクションの当時チラシから情報を得ています。※hnwhite.comは、H.N.ホワイト氏のお孫さんによって運営されているサイトです。残念ながら最新の状態に更新されておらず、googleの”保護されていない情報”基準にかかるため、リンクを貼っていません。)

海外のキング関係のサイトを見ると、ほぼすべて「キング自社製KINGのシリアル・ナンバーは#50000から」となっています。

私も表の作成当初は1915年(発売は1916年〜)をシリアル・ナンバー50000〜で記載していましたが、

Saxophone.orgさんに掲載されている「シリアル・ナンバー35591」のCメロ”KING”モデル

を画像で確認し、個体の特徴からステンシルではなく自社製KING、との判断からSaxophone.orgさんの表を参考に1915年 35000〜としました。

「キングの最盛期」ゼファーやスーパー20については、下の記事でさらに詳しい年表にしています。

KING(ゼファー以降) シリアルナンバー 製造時期の比較表〜ヴィンテージ・サックス〜

 

 

-中古サックスの魅力

執筆者:


  1. […] キングの全モデルの製造年表についてはこちらの表をご覧ください。 […]

関連記事

セルマー・サックスserie2とserie3の違いを検証してみました!

【セルマー・シリーズ2と3って、違いがわかりにくい】 「セルマーのシリーズ2とシリーズ3って、実際の所どう違うの??」サックスをある程度やっている方なら、だれでも1度はそう思いますよね! セルマー・シ …

創業から最盛期までの「グラスリッツ期」〜『ユリウス・カイルベルト』の歴史・その1

今回は『ユリウス・カイルベルト』の歴史「創業からグラスリッツ期まで」編です。 『ユリウス・カイルベルト』はドイツ・チェコスロバキアの激動期に創業、発展したブランドです。 なので、その歴史の理解には当時 …

歴代セルマー・サックス解説!【中編】〜セルマーのマニアックなモデル〜

歴代セルマー解説!セルマーの過去モデルを第一号モデルから非公式モデル、そしてジュビリー前まで解説します② それでは前回の予告通り、まず「セルマー公式年表に掲載されていないセルマー」について解説します。 …

歴代セルマー・サックス解説!【後編】

歴代セルマー解説!セルマーの過去モデルを第一号モデルから非公式モデル、そしてジュビリー前まで解説します③ 今回の記事は「歴代セルマー解説」3部作のラストとなります。 それでは一気にアルト・サックスを使 …

サックスのアドリブ練習を考える

今日からアドリブ練習を模索していきます ”自分に必要なアドリブ練習を探していく” 今回の記事は「みなさんに教える、と言うスタンスではなくて出口は見えないけど試していくサマを参考にしていただけたら」と思 …