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中古サックスの魅力

【社会人向け】仕事で時間がない中サックスを練習する

投稿日:2020年11月21日 更新日:

ここでは、以下の方を対象にしています。—————-

  • サックスを毎日、徹底して練習する時間はとれないが
    週末などにサックスの練習や演奏を楽しみたい
  • プロを目指すレベルではないけど、社会人からのサックス・デビューで仲間とバンドを組んだり
    演奏したりできるようになりたい。またはそんな活動をしている。

社会人からのサックス練習を考える

今回はこれからサックスを始めたいという方、特に社会人の方にフォーカスして「最適なサックス練習メニュー」を考えてみたいと思います。

私自身のこと

これを書いている私、タサキがどんなサックスのスキル・レベルかということを先にお話します。

私は現在、自営業主で50才ですが、一度サラリーマン(大学卒業から27才くらいまで中堅の総合広告代理店で営業職に就いていました。)を辞めて28才くらいから35才くらいまでトラック・メイキング(J-POPのバック・トラックを打ち込みでつくったりする仕事です。)をしながらたまに自分のバンドのライブ演奏でサックスを吹く(ちなみに自分のバンドはヘビー・ロック系だったので、サックスの出番は”たまに”よりも”まれに”でした)、という生活でした。

35才くらいで音楽生活をやめて東京から大阪に移り、もう一度営業職に就きました。(その後の職歴をお話しすると本題から外れてしまうので、また次の機会に…)

ですので、大学卒業から27才くらいまで、そして35才からつい最近まで(福岡在住)は仕事中心の日課で、サックスを練習する時間は、

  • 1日平均30分
  • 多い時で1時間

です。

このあたりの練習に割ける時間量は、これを見てくださっている私と同じアマチュア・サックス・プレイヤーの方々とほぼ同じくらいだと思います。

音楽中心の生活をしていた時期がある、といっても社会に出てからはサックスは「触っている」程度で、仕事中心の生活がはじまって「よし、サックスだけはちゃんと練習していこう」と思い立った時点では、以下のようなスキル・レベルでした。

  • ドレミファソラシドを他のキィで全く吹けない
  • 当時「クラウド・レイキー」と言うブランドのマウスピースを使っていましたが、使いこなせているとは言えず、マウスピースのおかげで音だけ大きく高音域がかなり「音痴」「ピッチが不安定」な演奏
  • コードトーンはもちろん全く知らない。アドリブはペンタ・トニックかブルーノート1発の「勢い」アドリブ
  • 1時間くらい練習すると下くちびるが腫れる・切れる

そして、1日平均30分の練習時間で、以下のように変わりました。

  • ドレミファソラシドは12keyで吹ける
  • ヤマハの4Cのような「ハイ・バッフル・メタルでないマウスピース」を使っても、フラジオ域の「レ」(アルト)まで演奏で使える
  • コードネームを見て、本など見ないでその場でコードトーンを吹いてサウンドを確認できる
  • 長時間演奏してもくちびるが腫れない・切れない

なので、私が仕事中心の生活になってからサックスをどのように練習したか、ということをお伝えするのは、少しはみなさんの役にたつのではないかと思います。

社会人には社会人の練習方法がある

私自身もそうなのですが、仕事が中心で「基本、仕事とプライベート以外のすきま時間を使いながら演奏を楽しめるレベルまで到達したい」という方は、自分の得意なことや理想を掘り下げて、的を絞った練習をすることが必須です。

例えば「しっかりとした基本を身につけましょう」という場合、本来ベストな練習方法は「最初はネックにマウスピースだけを付けて、メトロームに合わせて1年くらいひたすらピッチと息の出し方に気をつけながらロングトーン」です。

…ですが、こういった練習が可能なのは、中高生(もしくは大学生)で部活に入っている方、もしくはプロで練習に時間を割ける方だけです。

社会人からサックスを始める方々はサックス・ライフに途中から参入する事になるわけですから、やはり時間が限られた者なりの戦略が必要になります。

そこで私は練習の際

  • 「オールマイティは諦める」
  • 自分が演奏したいジャンルを絞る(なるべく細かく…例えば”ジャズを演奏したいけど、コルトレーンっぽいのは切り捨ててポール・デスモンドっぽいスタイルに絞る”など)
  • 「基礎力として身につけるべき一般的な項目」よりも「自分が演奏するために最低限必要な項目」
    を最優先にする。

ということを意識して、練習メニューをかんがえるようにしました。

練習の方向性としては…

  1. 自分にとってのゴールを設定(「結婚式で〇〇という曲を演奏できる」など)
  2. 自分の性格を自己分析…せっかちか、コツコツか、など。自分の性分を意識すると自分が”続く”練習メニューを組む手助けになります。
  3. 1日のどこかで15分〜30分は練習。その時間割も決める。
  4. 1ヶ月くらい練習してみて、うまく続かないものはもう一度考え直す

必ず必要なスキル

いくら「練習項目を絞る」と言っても、やはり外せない「習得しないと先に進めない基礎スキル」はあります。

どんな練習方法をとるにしろ、絶対に外せない超基本事項は

  • ドレミファソラジドがスムーズに吹けるような口まわりの筋肉をつける(アンブュシュアを作る)
  • いつでも、当たり前に腹式呼吸で演奏する

ということです。

アンブッシュアに必要な口まわりの筋肉は、普段の生活では使わない部分なので
マウスピースをくわえることでしか鍛えることが出来ません。

なので、最初のうちはできるだけ意識してマウスピースをくわえる時間を作る必要があります。

もしこれを読んでくださっているアナタがこの2つを身につけていないレベルだったら、この記事に書いてあることは横に置いておいて、まずは上の2つを完全に身につけた方が良いです。

この「アンブッシュア用の筋肉」そして「腹式呼吸」を身につけないと、どんなに指が動いてもイメージする音色・音程が出せません。

自分の性格に合わせたメニューにする

これはどういうことか、というと「自分がせっかちか」「コツコツできるタイプか」
でメニューを工夫する、ということです。
たとえば自分せっかちなら
・すぐ結果がでて「楽しい」と思える練習メニューにする。
例をあげると、
私のような「せっかちタイプ」なら、練習のたびに成果が実感できるよう「カンタンな曲を少しずつ耳コピ」をメニューに取り入れます。

具体的な練習メニュー(30分)

では実際に私が去年(2019)まで行っていたメニューです。

  1. 10分〜メトロノームに合わせて「ドレミファ…」を練習。各音を「BPM120で10拍ずつ」伸ばしながら移動。そして(余裕があれば)半音ずつ移調していく
  2. 10分〜1小節ずつ耳コピ。時間いっぱいまで。(前回のおさらい)
  3. 10分~1小節ずつ耳コピ。時間いっぱいまで。(新しい箇所)

「10分単位」で練習メニューを組む

ご覧のとおり、1つの項目にあてる練習時間は「10分」です。

10分が「継続」しやすく「充実した練習」に最適

10分という時間を聞くと、「たったの 10分?」と感じると思います。

ですが、サックスの練習って冷静に自分の練習を見てみると、連続で集中して何かを吹いている、練習している時間って5分もないのです。

たとえば曲を一曲ちゃんと演奏しても、ポップスってだいたい5分前後です。
ロングトーンだって、1つの難しいフレーズを繰り返し反復練習したとして、おそらく10回も連続して吹いたら「ああ疲れた」と思って休憩していると思います。
そう考えると、10分はサックス練習にとってはかなり充実した練習ができるのです。

各メニューの解説

それでは、1つずつどのような感じで行っていたか解説します。

①10分〜メトロノームに合わせて「ドレミファ…」を練習。各音を「BPM120で10拍ずつ」伸ばしながら移動。

サックスは上から下まで同じ吹き方、同じ息の量で出せるものではありません。
下の音に行けば行くほどしっかりとした腹式呼吸が必要になるので、あえて低音の伸ばし練習をします。

最初のうちは「下のド」より下の伸ばしは難しいかもしれません。
なので、真ん中のドから下の音に降りて行きます。
最終的にBPM120で10拍で伸ばしても音がひっくりかえらない吹き方を見つけます。

【余裕がある方は‥】

この練習は「余裕があれば」と言う感じです。ドレミファソラシドを12のキー全部で吹ける練習をセットでやります。

まずは「1つずつキーを移調」する練習をします。

例えば、「ド」から始まる(普通の)ドレミファソラシドの次に「ド#」から始まるドレミファソラシドを練習する、ということです。

おそらく一番の難関は、最初の「ド#からはじまるドレミファソラシド」です。

ちなみに私は、この「ド#からはじまるドレミファソラシド」をマスターするのに1年くらいかかりました笑

ですが、この「ド#」さえマスターしてしまえば、あとは比較的ラクだと思います。コツ?としてはプロではないので、「何年かかってもマスターできればいいや」と開き直って毎日少しずつ練習するのが遠回りなようで近道です。

②③10分〜1小節ずつ耳コピ。時間いっぱいまで。

私のやっている耳コピは以下のようなやり方です。

    1. まず1曲マスターしたい曲を決める-繰り返しきける音ネタがあればOK。

(youtubeのプレイリストを活用。上手な方に吹いてもらったお手本動画をyoutubeの自分のチャンネルに「限定公開」で
投稿して、いつでもiphoneなどで観れるようにするのもテです)

  1. 少しずつ指コピー(1小節ずつ、難しい時は4音ずつ、など)

耳コピか楽譜か

よく曲を演奏できるようになる方法として「耳コピ派」と「楽譜派」に分かれると思います。

結論から言うと、これは「どちらか」ではなくどちらも必要です。
でも「大人になってから曲演奏をマスターしたい」という切り口で見ると
「どちらかを選ぶ、となれば耳コピの方が大事」というのが私の考えです。

理由は簡単で、演奏に必要な要素「リズム感と歌い方」をいちどに身につけられるのは断然耳コピだからです。

また、楽譜がないと演奏できない、というスタイルにしていると、「演奏を楽しむ」という気持ちを忘れがちです。(楽譜を追うのに一生懸命で余裕がなくなってしまう)

ただ、ここで大事なのは「それでも社会人から始めるサックスは、自分の満足度が一番大事」と言うことです。

人によっては試験勉強をするように楽譜を一生懸命憶えて、その通りに演奏することに最大の楽しさとやりがいを感じる方もいらっしゃるでしょう。

そういう方は、迷うことなく楽譜に専念された方が良いです。耳コピをあえて練習する必要もないと思います。

まとめ

サックスの演奏に必要なのは「歌うこと」ですよね。
それに必要な最低限のスキルは何か‥

  1. 指がある程度自由に動くこと
  2. しっかりとしたアンブッシュア
  3. 息切れしない吹き方

「好みやスタイルは分かれるにせよ、これだけは必ず必要だよな‥」ここまで練習を続けてきて私的には以上のような結論に達しました。

この3つの要素が完璧でないにしても、少しづつ身についてくると、ただ音を出しているだけで充実感は味わえます。

私自身サックスを練習するにつれ、身につけたいことがたくさん見えてきて焦ってなかなか思うように練習が身につかない年月が続きました。その結果、社会人アマチュア・サックスとしてサックスを続けていくんだから「10年くらいコツコツ続けていればなんとかなるやろ」と考えるようになりました。

その結果、10分ずつの練習メニューをこなすスタイルに行き着き、今のところ一番効果を感じています。

少しの時間で良いので、毎日コツコツと続けてみてください。

-中古サックスの魅力

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