J,michaelのサックスはおすすめしません!
安いサックスとして有名な「Jマイケル」。けっこう昔から存在する『激安』サックスです。
このJマイケルは他のサックスに比べて圧倒的に安いので、「試しに始めるには、まず安いサックスで」という感じで気になっている方も多いようです。
ですが…このJマイケルのサックスは個人的におすすめしません。
Jマイケルについての記事を書くわけ
あまりメーカーの批判などしたくないので、個人的に「?」なサックス・メーカーがあってもあえて話題にはしないのですが
今回なぜJマイケルを記事にしたのか、と言うと、最近「Jマイケル」を「おすすめ」として扱っている楽器屋さんの動画が目立つからです。
サックスに憧れて、初めてサックスを手に入れる、その最初の1台って実はとても重要です。
「最初にサックスに憧れた気持ち」を持続できない楽器を選んでしまうと、サックスの魅力を感じる前に挫折してしまいます。
せっかくサックスに興味を持ったのにそんなやめ方をして欲しくないので、
客観的に・納得して購入を決められるよう「jマイケルをおすすめしているお店の記事・動画」とあわせてぜひこの記事にも目を通してください。
Jマイケルがおすすめできない3つの理由
- タンポが革じゃない
- 楽器の構造が調整・分解を想定していない
- 激安サックスの中でも特に「調整で”吹きやすさ・レスポンス”を改善できないサックス」
「タンポが革じゃない」これは特に問題ないんじゃない?と思われる方も多いでしょう。今ではプラスチック製のサックスやフルートだってありますしね。
例えば「Vibrato/ヴァイブラート」の「ポリカーボネイト」製サックスは、タンポがシリコン製です。
こういったサックスは
「一見、チャチくてまともな音がでなさそうで、実はサックスらしい音が出るよう、いろいろな工夫・設計を施している」
というコンセプトです。
これに対して、Jマイケルのサックスは、「真逆のコンセプト」なのです。
つまり
「サックスの素材を使って一見、ちゃんとした音が出そうだけど、実はギリギリまで割り切って安く作ってある」
のです。その結果「音が出れば良いだろう」という造りになっているのです。
jマイケル以外にも安くて「とりあえず演奏はできる」というサックスはあります。
ですが、これほど「購入後のことは考えていない」サックスはないと思います。
「安いだけのサックス」としてサックス業界でも有名なので、買い取らない楽器店もあります。
ちなみにサックス買取ラボふくおかでは、買取りをお断りしています。
要は「細かい調整ができる造りになっていない」のです。
調整をしてくれるところもありますが、「音が出るようになる」だけで、それ以上にはできません。
中古での相場価格はは2万前後。
もともと安いサックスなので、中古で買うならどうか?
試しにネットでJマイケルの中古アルトサックスをググってみると、外観が綺麗な個体で2万前後です。
「Jマイケル」「mavis/メイヴィス」マルカート」それぞれの中古価格を調べてみると
- Jマイケルの中古アルトサックスで2万前後
- 「mavis/メイヴィス」の中古サックスも2万前後
- 「マルカート」の中古サックスで2万〜3万前後
同じくらいの中古価格か、+1万の3万程度になったとしても、こちら2メーカーのサックスを手に入れた方が、その後の楽しさが「全く」違います。
また、ヤマハのかなり昔のサックスの方が多少痛んでいてもまだ使えます。(修理・調整のしようがあるので)
まとめ
中級者以上が
どうしてもサックスが必要で、これしかサックスがない、またはこれで演奏するしかないという状況下で使用する
…という感じのサックスです。
無理すれば演奏できなくもない、と言うレベルなので
全く普段の練習に向きません。
「(頑張れば)練習・演奏できないこともない」と「練習に向いている」とは大違いです。
初心者はまず手を出してはいけません。
こういったことを言っているお店もある、ということを頭に置いて
検討していただけると幸いです。